【体験談】子育て世代がワールド・ビジョンに寄付するメリット

世界平和を祈る

前回、「『経験』を大切にする子育て | 子どもが実際に経験したことを紹介」という記事のなかで、発展途上国への寄付の話をしました。

我が家は、 国際NGOであるワールド・ビジョン (world vision) を通じ、2016年からアフリカへ月額4,500円の寄付を続けています。

そして、この寄付を通じ、子どもたちはアフリカの女の子と文通しています。

ワールド・ビジョンの支援の特徴は、1人の子どもとつながる支援プログラムです。
特定の子どもと文通・交流しながら支援できるのです。

途上国への寄付の一番の意義。
それは、世界平和に貢献できること。

しかし、子育てはとにかくお金がかかります。
「そんな余裕はない」というのが本音ですよね。

我が家も例外ではなく、寄付を決心するまで家族でずいぶん話し合いました。

今回は、そんな子育て世代が、敢えて途上国へ寄付するメリットについて、より詳しく説明します。

kaho

管理人のkahoです。今はすっかり回復しましたが、40代の元アダルトチルドレン(AC)です。元ACの保育士だからこその子育てを紹介しています。
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子育て世代がワールド・ビジョンに寄付するメリット

子どもの視野が広がり、自分の立ち位置を理解する

日本の豊かな生活しか知らなかった子どもたち。
文通相手のアフリカの女の子(便宜上「Aちゃん」と呼びます)の境遇を知り、言葉を失いました。

「お父さん、お母さんは家族を捨てました。おばあさんと暮らしています」
ワールド・ビジョン(world vision) から届いたAちゃんの紹介カードには、そう書かれていたからです。

「世界」という視点から、自分の立ち位置(生活)を理解する。
物事を判断する物差しが「自分」から「世界」へ大きく変わった瞬間だったと思います。

長女

今年の誕生日プレゼントはいらないよ

次女

部活のシューズ、お姉ちゃんのお下がりでいい

Aちゃんとの交流が、豊かな国で暮らす子どもたちの物欲に、上限を設けている気がします。

親として気をつけていること

Aちゃんの存在により、自分の物欲をコントロールする意思が芽生えた子どもたち。
けれど、かわいいものがあれば欲しくなるような普通の子どもです。
そんな子どもたちから、こんなセリフが出ることがあります。

次女

欲しいものを我慢しなきゃって思うんだけど。
ふだんはAちゃんのこと、忘れちゃってる・・・・・・

理想の世界と自分たちの物欲。
その間で、少し葛藤している子どもたち。

そんな子どもたちに対し、わたしは「それでいいんだよ」と答えます。
自分たちの暮らしに、必要以上に後ろめたさ(罪悪感)を感じないでほしいのです。

子どもたちは、おこづかいの1割を寄付金として負担しています。
残りのおこづかいは、罪悪感を感じることなく、自分の楽しみのために使ってほしいのです。

「いまの自分が無理なくできること。

それを感謝しながら続けることが大切だよ」
子どもたちには、そう伝えていきたいです。

そう思う理由は、わたしがアダルトチルドレンだったからです。
アダルトチルドレンだったころ、いつも不幸そうな母を目の前に、自分が楽しい思いをすることに罪悪感を感じていました。

人の痛みに共感することは大切です。
けれど、自分と他人の間に適切な「境界線」を引くことも同じくらい大切です。

過剰な罪悪感は、自分の人生を奪う危険なものです。

「どのように生きていきたいか」 、子どもが主体的に考えるようになる

Aちゃんとの定期的な交流は、「どのように生きていきたいか」を子どもたちが主体的に考える機会を与えつづけてくれます。

勉強が嫌になったとき、「いまは勉強をがんばって、大人になっても寄付できるくらいのお金を稼ぐ!」と、自分を支える力にもなっているようです。

姉妹でこんなやりとりもありました。

次女

上級生になったら生徒会に立候補して、途上国への支援活動する

長女

しまったぁ。その手があったか……

中学時代、生徒会の役員だった長女。
「なんで思いつかなかったんだろう」と悔しがっていました。

限られた条件のなかで、主体的に動こうとする子どもたち。
教わることが多くなりました。


子育て世代がワールド・ビジョンに寄付するデメリット

当然ながら出費が増えます。
我が家の場合、 年間54,000円(月額4,500円×12か月)の出費です。
とても勇気のいる額です。

しかし、実際の負担金は、年間33,000円ほどで、月額3,000円以内におさまります。
寄付金は「寄付金控除」の対象になるからです。
確定申告すれば、還付金として戻ってきます。

確定申告のタイミングで、ワールド・ビジョン (world vision) から「寄附金の受領証(領収書)」が届くので、大切に保管してください。

教育費と老後の資金を貯めたい子育て世代。
寄付の検討をきっかけに、将来必要なお金について、じっくり考えるのもいいかもしれません。

最終的に寄付を決めた大きな理由。
それは、寄付金の額以上に、子どもがいい影響を受けると判断したからです。

寄付することで、自分たちも恩恵を受けることができる。

1日あたり150円ではじめる1対1の支援プログラム
まさにウィンウィン(win-win)の関係が成り立つ、すばらしい制度だと思います。

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ワールド・ビジョンを通してアフリカの女の子と文通するまでの経緯

きっかけ | テレビCMでワールド・ビジョンの存在を知る

きっかけは、長女が小学4年生のとき。
たまたま目にしたワールド・ビジョン (world vision) のテレビCMでした。

自分と同じ年代のフィリピンの少女。
ゴミの山でお金になるものを探す生活に、お腹を空かす姿に、長女はひどくショックを受け、寄付をしたいと言いました。

毎月決まった額の寄付をする。
我が家にとって、たいへんな決断です。

しかし、長女に言われるまでもなく、わたし自身が世界の現状に心を痛めていました。
もう20年ほど前の話です。
たまたま本屋で見つけた『世界がもし100人の村だったら』という本。

その本は、世界を一つの村としてとらえ、人種や経済状態、政治体制、宗教などの比率はそのままにし、人口だけを100人に縮小して、世界の窮状を教えてくれました。

当時、アダルトチルドレンとして生きづらさを抱えていたわたし。
経済的にはとても恵まれていたことを実感しました。

『世界がもし100人の村だったら』 との出会いから20年ほど経ったいま。
出産・育児・仕事に追われ、それらを言い訳にし、世界の窮状に対してなんの援助もしていないことに少しの罪悪感がありました。

成長した長女から、見ないふりをしてきた宿題を突きつけられた気がしました。

家族で話し合い、ワールド・ビジョンに寄付をはじめる決断をする

家族4人でじっくりと話し合いました。
教育費や老後の資金について再検討。

寄付金の額を習い事の月謝と比較し、子どもにもイメージしやすいようにしました。
今後、欲しいものを我慢する可能性があることも知らせました。

話し合いの結果、子どもを含めた全員がおこづかいの1割を寄付金として負担、差額は家計から出すことで、継続的な寄付を決めました。

おこづかいの1割を負担させることにした理由は、子ども自身に主体的に関わってほしいと思ったからです。

毎月のおこづかいから1割分をもらうのは手間なので、1年分をまとめてもらっています。
あれから5年ほど経った今でも、子どもたちは快く負担してくれます。
Aちゃんの役に立てるのがうれしいようです。

ワールド・ビジョンのHPで、支援する国・文通する子どもを選ぶ

ワールド・ビジョンのホームページから寄付の申し込みをします。
〔支援希望地域〕という項目で、支援する国を〔アフリカ・アジア・中南米〕から選びます。

支援する国をワールド・ビジョンにお任せもできます。

その後、写真つきのプロフィールや情報で、文通をする子どもを紹介してもらいます。
わたしたちはAちゃんのすてきな笑顔に惹かれ、すぐに決めることができました。

最近では、支援者が子どもを選ぶのではなく、子どもが支援者を選ぶ方法もあります。

4つの手段で交流しながら寄付を続ける

支援地域とAちゃんの様子を知るのに、4つの手段があります。
この他にも、「支援地訪問ツアー」で実際に子どもに会うこともできます。

  • 定期的に文通します
  • 年に1回、Aちゃんが暮らす地域の「成長報告」が自宅に届きます
  • ときどき、活動報告の動画(現地の人が登場)がメール配信されます
  • 年に1回、「年次報告書」が自宅に届き、くわしい支援報告を受けます

定期的に文通します

Aちゃんからは年に3、4回ほど手紙が届きます。
我が家は敢えて、紙の封筒を使って手紙のやりとりをしています。
手書きの方が気持ちがこもると思うからです。

ワールド・ビジョン のHPの「Eレター」を利用すれば、もっと手軽に文通できます。

Aちゃんは現地の言葉で手紙を書き、英語に翻訳され、我が家に届きます。
日本語翻訳も可能ですが、英語の方が手間が少ない分、早く手紙が届くようです。

Aちゃんへの手紙は、子どもが書いたものをわたしが英語に翻訳。
その後、現地の言葉に翻訳されていると思います。
もちろん、日本語で書いてもOKです。

最近、長女は自分で英語の手紙を書くようになりました。

クリスマスには、Aちゃんが喜ぶ顔を思い浮かべながら、クリスマスカードを選ぶのが楽しみです。

年に1回、Aちゃんが暮らす地域の「成長報告書」が届きます

Aちゃんの写真と共に「成長報告書」が届きます。
支援する国の生活環境がどのように改善しているのか把握できます。

農業の技術を学ぶ人、学校へ行けるようになった子どもたちの姿に、寄付をしてよかったと思う時間です。

1人1人にできることは限られていますが、多くの力が集まった結果の「成長報告」は、明るい未来を期待させてくれます。

不定期に活動報告の動画(現地の人が登場)が届きます

活動報告の動画には、支援する国の人々が登場します。
現地の人の様子はもちろんですが、動画の背景にうつる建物や景色にも興味深々の子どもたち。
支援をはじめて4年後、Aちゃんの動画も初めて届きました。

長女

Aちゃん、大きくなったねぇ。元気そうだね

次女

きれいな洋服着てるね。よかったぁ

かわいらしい少女から、少しずつ成長していくAちゃん。
成長を見守ることができるのが、支援継続の秘訣です。

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まとめ | 子育て世代こそ、寄付のメリットは大きい

ワールド・ビジョン (world vision)の寄付を通じ、Aちゃんとの交流を続ける子どもたち。

アフリカという遠い国の少女との文通。
この交流は、子どもたちに与えつづけてくれます。

「世界」という広い視野で物事を考える力を。

寄付をはじめたときには小学生だった子どもたち。
中学生と高校生になった2人は、自分の将来について考える時間が増えてきました。

親が教えてあげられることには限界があります。
子育て世代こそ、ワールド・ビジョンで寄付するメリットは大きいのです。

支援する側と支援される側。
双方が心豊かになれるような支援の枠組みを提供してくれるワールド・ビジョンには感謝しています。

先日、アフガニスタンではテロが起こり、多くの市民が犠牲になりました。
「ワールド・ビジョンのスタッフはアフガニスタンから脱出せず、支援再開の機会をうかがう」とのメールを受信したばかり。
無事を祈っています。

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