「経験」を大切にする子育て | 子どもが実際に経験したことを紹介

水で遊ぶ子ども

子ども時代の「経験」はとても大切です。
前回の「子育て |「経験」を大切にする4つの理由」では、つぎの4つの理由と共に、その重要性について書きました。

  • 人生の「選択肢」が増える
  • 自分にも他人にもやさしくなれる
  • 偏った思考にならず、ちょうどいいバランス感覚が身につく
  • 若いうちは失敗さえも自信につながる

今回は、実際に子どもたちが経験したことを紹介します。

kaho

管理人のkahoです。今はすっかり回復しましたが、元アダルトチルドレン(AC)です。元ACの保育士だからこその子育てを紹介しています。
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子どもの世界を広げる、のんびり自由旅行

たくさんの経験をしてもらおうと、夫は旅行の計画を積極的に立てました。
多くはキャンプ場などで自炊をするような質素な旅です。
ゆったりした時間を過ごせるよう、敢えて予定は詰めこみません。

(子どもの生きる力を育む)自然のなかで過ごす旅行

わたしが幼いころ。
空を見上げながら空想にふけったり、時間を忘れて蟻を追いかけたり。
日が暮れるまで、友だちと走りまわったり。
そんな時間がたまらなく好きでした。

小学5年生で家庭環境が悪化しても大きく道を踏み外さなかったのは、幼少期に子どもらしく過ごしたおかげだと思います。

我が家の自然のなかでの過ごし方

  • 敢えて食事や散歩だけ。ひらすらゆったり過ごす
  • 海や湖でカヤックを楽しむ
  • キャンピングカーをレンタルする

キャンプ場で泊まることについて

できるだけ費用を抑えて自然のなかで過ごすとなると、どうしてもキャンプ場に泊まることになります。

本音を言えば、子どもが小さいころのキャンプ場は嫌でした。
日々の子どもの世話で手一杯なのに、なぜわざわざ不便な場所に行く!?……と。
帰宅後のキャンプ用品・台所用品の片づけもたいへんです。

そんなとき、次の方法がおすすめです。
(ホテルに泊まるよりは断然安い!)

  • 洗面所・トイレ付きのバンガローに泊まる
    子どものトイレの介助が楽!
  • キャンプ用品一式をレンタルする
  • 食事はレトルト食品または外食にする
    少し味気ないですか?家で作ったカレーを温めてもいいです。

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(子どもの冒険心を満たす)子どもだけの小旅行

長女が中学2年生のとき、小学生の次女と2人の旅行を提案しました。

片道1時間半ほどの場所からいくつか候補を検討。
おしゃれに目覚めた女子2人。
最終的に、都会の買い物を楽しめるような場所になりました。

駅までバスで40分。電車に乗り換え50分。
姉妹2人のちょっとした冒険です。

相談しながら買い物したり、道に迷ったり、喫茶店で上手に注文できなかったり。
「そんな経験を楽しんで」と送りだしました。
親にとっても、少しドキドキしながらの見送りでした。

子どもたちの感想

長女「ドキドキしたけど、楽しかったぁ」

次女「また行きたい」

スターバックスで休憩した2人。
わたしたちへのおみやげを探したところ、どれも高くてびっくりしたそうです(笑)

親の感想

顔を見た途端、せきを切ったように話す子どもたちの姿に、充実した時間だったことがわかりました。

しっかり者の長女だったからこそ計画できた今回の小旅行。
安全上の問題に配慮しつつ、子どもの冒険心を満たし、自信も育てる。
親自身も少し勇気のいる旅でした。

kaho

この小旅行の他にも、子どもだけで「サマーキャンプ」に何回か行かせたことがあります。

親から離れて集団のなかで生活する体験。とても貴重ですね。

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(子どもの視野を広げる)海外の自由旅行

我が家の旅行のなかで、唯一わたしが計画しました。
「子どもたちをぜひ海外に」という夫のつよい希望でもありました。

わたしも夫も、単身で海外を放浪した経験があり、いかに刺激的な体験か実感していました。

夫は長期休暇はとれず、女子3人(子どもは当時、中学生と小学生)の旅です。

計画した旅

  • 行き先
    カナダ
  • 日程
    10日間
  • 宿泊先
    ドミトリーと呼ばれる格安の宿泊施設
    部屋の多くは、バス・トイレ共同で相部屋です。
    今回は自分の年齢を考慮し、敢えて個室にしました。
  • 食事
    1日のうち2回は自炊、残り1回は外食。
    自炊は、スーパーで材料を調達、共同キッチンで調理しました。

子どもたちの感想

長女「将来はワーキングホリデーを利用して、海外で暮らしてみたい」

次女「楽しかった!」

親の感想

「世界は広い!」と感じてもらえるよう、できるだけ現地の人と交流できるよう工夫しました。

例えば、宿泊先で共同キッチンを利用したり、移動は地元の人が利用するバスに乗ったり。

片言の英語をつかってコミュニケーションをとろうとする子どもたち。
旅の目標は達成できました。

自分の住む場所だけがすべてではない。
居場所は他にもある
そう知っていることは、生きる力になります。

「争いの絶えない家庭だけがすべてだった」わたしからの、子どもへの最高のプレゼントでした。

kaho

いくら費用を抑えても海外旅行は高額……。
我が家は、当分予定はありません。

視野を広げるためにも、海外写真集は大切な存在。

▼▼我が家のトイレにはいつも海外写真集▼▼

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子どもの視野を広げる、発展途上国の女の子との文通

子どもたちは、アフリカの女の子と文通をしています。
我が家は、ワールド・ビジョン (world vision)という国際NGOを通じ、月々4,500円の支援をしています。

支援金が寄付金控除等の対象になるので、我が家の場合、実際の負担金は月額3,000円以内におさまります。

ワールド・ビジョンの支援の特徴は、1人の子どもとつながる支援プログラムです。
特定の子どもとの文通・交流をしながら支援ができるのです。

この文通・交流が、豊かな国で暮らす子どもたちの物欲に、上限を設けている気がします。

きっかけは、長女が小学4年生の冬。
たまたま流れたテレビCMでした。

自分と同じ年代のフィリピンの少女。
ゴミの山でお金になるものを探す生活に、お腹を空かす姿に、長女はひどくショックを受け、寄付をしたいと言いだしました。

毎月決まった額の寄付をする。
我が家にとってはたいへんな決断であり、時間をかけて家族で話しあいました。

その結果、みんながおこづかいの1割を寄付金として負担することを決め、継続的な寄付を決断しました。

文通で特定の子どもと交流する。
子ども自身が寄付に参加する。
この2つが、子どもが主体的に関わりつづけるコツだと思います。

子どもたちの感想

長女

いまの自分にできることって、他にもないのかなぁ

次女

○○ちゃん(文通相手)のこと思い出して、我慢しなきゃって思うんだけど。ふだんは忘れちゃう・・・・・・

親の感想

自分とはまったくちがう世界に住む女の子。
彼女との文通は、子どもたちに幅広い視野を授けてくれました。

子どもたちは、自分たちの豊かな暮らしに少し葛藤があるようです。
「いまの自分が無理なくできることを続けることが大切」と伝えました。

「大人になっても自分で寄付を続けられるよう、いまは勉強をがんばる!」と、子どもたちなりに、将来のビジョンを持ちはじめました。

寄付をすることで、自分たちも恩恵を受けている。
1日あたり150円ではじめる1対1の支援プログラム
まさにウィンウィン(win-win)の関係が成り立つ、すばらしい制度です。

寄付に至るまでのくわしい経緯、後日書いてみようと思います。

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子どもの自信を育てる、日常生活の小さな体験

旅行や文通を最初に取りあげましたが、1番大切なのは、日常生活のちょっとした経験の積み重ねです。

  • お料理・お菓子作りを一緒にする
    後片付けがたいへんな大げさなものじゃなくていいです。
    梅シロップをつくる・おりぎりを握る・ソーセージを炒めるなどの簡単なことからで大丈夫。
  • いつも車で行く場所まで、敢えて歩いたり、自転車に乗ったりする
    おやつをリュックサックに入れ、ワクワク感たっぷりで出かけます。
    大人が想像する以上に、小さな子どもにとっては冒険であり、大きな達成感を得られます。

    帰りは車で迎えにきてもらうなど、余力を残すのが我が家流。

    当時小学生だった子どもたち。
    車で15分ほどのわたしの職場まで、何度か夫と歩いて来てくれたことがありました。

    道中、コンビニでおやつを買ったり、おしゃべりを楽しんだりと、楽しい時間を過ごしたようです。

    仕事を終えたわたしと一緒に帰る途中、「あそこで休憩したんだよ!」とうれしそうに教えてくれました。

子どもたちが好きだった絵本。
小さな子どもにとって、「自分の足で歩くこと」がいかに冒険に満ちたものか実感させてくれます。

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反省 | 「経験が大切だよ」と言いすぎたかな?

「『 経験が大切だよ 』って言いすぎちゃったところがあるかな?」
この記事を書くにあたり、子どもたちに質問しました。

長女

あー、それはあるかもね。
経験しなきゃってがんばりすぎちゃったかも

次女

えー、わたしはそうでもないよ

予想通りの答えでした。
まじめなところは姉妹で共通していますが、次女の方が良くも悪くもさっぱりしています。

また、長女のときは子育てに対する気負いがありました。

中学生の3年間、すべてにおいてがんばり過ぎてしまう長女の姿を見て、少し反省したうえでの質問でした。

ベテランの先輩保育士の言葉を思い出します。

「自分の子育ての反省なんだけどさ、子育てが上手な人って、その子どもの特性に合わせた子育てができる人なんだよね」

本当にその通りだと思いました。
アダルトチルドレンだった自分には、子育ては修行のような一面もあります。
これからも試行錯誤しながら、深刻にならず、でも真剣に向き合っていきたいです。

高校生になった長女。
ストイックすぎた中学時代を反省し、エネルギーを注ぐものを取捨選択するようになりました。
バランス感覚が大切だと実感しているようです。

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